【例題1 店舗ごとの売上合計を計算する】
店舗名 | ジャム | ジュース | ソース |
本店 | 20000 | 18000 | 12000 |
支店 | 16000 | 14000 | 10000 |
クラスについては後にしっかり学ぶとして、とりあえずはクラスを使ったプログラムを書いてみる。
【クラスを使ったオブジェクト指向】sample1-3.php
- <?php
- //クラスの定義
- class Uriage
- {
- public $name = "";
- public $jam = 0;
- public $juice = 0;
- public $souce = 0;
- }
- //関数の定義
- function printSum(string $name, int $jam, int $juice, int $souce): void
- {
- $sum = $jam + $juice + $souce;
- echo($name."の売上合計は: ".$sum."円です。"."<br>");
- }
-
- //インスタンスを格納
- $honten = new Uriage();
- $honten->name = "本店";
- $honten->jam = 20000;
- $honten->juice = 18000;
- $honten->souce = 12000;
- printSum($honten->name, $honten->jam, $honten->juice,$honten->souce);
- $siten = new Uriage();
- $siten->name = "支店";
- $siten->jam = 16000;
- $siten->juice = 14000;
- $siten->souce = 10000;
- printSum($siten->name, $siten->jam, $siten->juice,$siten->souce);
- ?>
上のコードは次の様になことだろう。
- Uriageと言うクラス(以下「Uriageクラス」)をを定義する。
- Uriageクラスには$mane、$jam、$juice、$souceのプロパティ(変数)がある。
- publicと言うのは、アクセス修飾子と言われるもので、どこからでもアクセス可能なのが、public
- 売上の合計を計算する関数printSumを定義する。
- Uriageクラスから$hontenというインスタンス(以下「$hontenインスタンス」)を生成する。
- $hontenインスタンスの中のnameというプロパティに”本店”を代入する。
- 以下同様にして、jam、juice、souceに値を代入る。
- 関数printSumに変数を引渡し実行させる。
- $sitenプロパティについても同様な処理を行う。
【実行結果】
本店の売上合計は50000円です。
支店の売上合計は40000円です。
いいいよ、クラスを使ったプログラムだ。あまり馴染みのない書き方だが、‘Urigae’と言うクラスに、店舗名、ジャム、ジュース、ソースの各売上のデータ群が定義されていることがわかる。データを入れる型あるいは器のようなイメージか。
初めて見る演算子が出てきた。 -> だ。
アロー演算子と呼ぶのだろうか? 「アロー演算子」と呼ぶ人もいるようだが、PHPのマニュアルで探してみたが見当たらない。こう言うところで躓いてなかなか先に進めない。
名称はあきらめて、機能をネットで調べてみても珍紛漢紛。その中で少しはわかりやすかったのが、「クラスのメソッドやプロパティ(変数)にアクセスするための演算子」だった。
例えば、20行目の $honten->name = “本店”; では、 Uriageクラスで作られた$hontenというインスタンスの中にあるnameというプロパティにアクセスしている訳で、それに”本店”とい言う値を代入することを意味する。
これで良いのかな?
慣れないといけないのが、
$honten->$name = “本店”; ではなく、
$honten->name = “本店”; と記述しなければいけないこと。
やっていることはだいたい理解できた。
ある作業をクラス化しておけば、プログラムの本文がシンプルになるのは理解できる。
さて、参考書によれば、上記の記述法は「お作法」違反だそうだ。
【クラスのお作法】
- クラス名はアルファベットの大文字で始める。
- 1つのクラスは1つの独立したphpファイルに記述する。 クラスを記述する
- phpファイルのファイル名は、「クラス名.php」とする。
お作法違反でもこのソースでちゃんと動くのだが、次回は笑われないように、お作法通りに書き直してみる。